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クリエイティブ・リユースとは

Jul.15,2012 09:31

家庭や企業から日常的に生み出されるゴミには、廃棄してしまうには惜しい美しさや面白さを秘めたモノが沢山あります。また、ゴミの中には私たちの目に一度も触れないまま、有償で処分されるものが驚異的な量存在します。もちろん、廃棄、焼却等が必要なものは、定められたように安全に扱わねばなりませんし、資源活用のためには原材料に戻したり、二次利用や再利用の道を選ぶことも大切です。 でも、ゴミの種類によっては、廃棄するのではなく、人のクリエイティビティ―を使って、これまで見たこともなかったようなステキなものに生まれ変わらせる道もあります。それがクリエイティブ・リユースです。何のために、どのように活用するか。それにだれがたずさわるのか。出来たものを流通させる方法は?……そんなことに今、世界中の人が知恵を絞っています。ゴミは、私たちのイマジネーションを大いに刺激し、手を動かす気持ちを呼び覚まします。

私はながらく、そのクリエイティブ・リユースに関係するプロジェクトを訪ね歩いてきました。そして、生まれ育った地方の静かな小さい町で、廃材活用のモノづくりの実験を行ったり、資料のアーカイブを設けたり、日本各地でのクリエイティブ・リユース活動への情報提供や支援、ネットワークづくりが出来ればなあ……と思っていました。 余剰なもの、不要なものと思われているゴミが、クリエイティブ・リユースによって、ほかには代えがたい価値をおびたり、コミュニティーをゆるやかにつなぐ潤滑油になります。選別・収集・分類されたゴミが教育やアートを強力に下支えしたり、人が創造的な暮らしを楽しむためのなくてはならない材料として活用されることも多々あります。世界のあちこちで、そして日本でも、さまざまな試みが繰り広げられているのです。

3.11を境に、私たちはこれからの生き方を問い直さざるをえなくなりました。今後、どこに住まい、どのように働き、暮らしていけばいいのか、コミュニティーの力とは何なのか。このサイトで紹介するクリエイティブ・リユース・プロジェクトの事例やIDEA R LABの活動が、みなさんが探していらっしゃる答えに対しての、ささやかなヒントにでもなれば幸いです。

大月ヒロ子